失敗しない家づくり-第1回|家づくりの最初に考えたいこと
家づくりを考え始めると、土地探し、住宅会社選び、間取り、資金計画など、何から始めればよいのか迷われる方も多いと思います。どれも大切ですが、まず最初に考えていただきたいのは「どんな暮らしをしたいか」ということです。
■間取りより先に、暮らし方を見つめる
家づくりというと、つい「何LDKがいいか」「何坪くらい必要か」と考えがちです。
もちろん広さも大切ですが、その前に、今の暮らしで困っていることや、これから大切にしたい時間を整理することが大事だと思います。
洗濯物をどこで干して、どこにしまうのか。
買い物から帰った荷物をどこに置くのか。
朝の洗面やトイレの使い方、家族がリビングでどう過ごしたいか。
そうした毎日の場面を考えることで、必要な間取りが少しずつ見えてきます。
■坪数だけでは、暮らしやすさは決まらない
家は、大きければ必ず暮らしやすいというものではありません。
同じ広さでも、動線や収納の場所、部屋同士のつながり方によって、使いやすさは大きく変わります。
「何坪の家か」よりも、その広さをどう使うか。
ここを丁寧に考えることで、無駄を抑えながら、暮らしに合った住まいに近づいていくと思います。
必要なものを必要な場所に納めることも、暮らしやすさにつながる大切な要素です。
■性能も、最初から一緒に考える
間取りやデザインと同じように、住まいの性能も最初から考えておきたいところです。
冬あたたかく、夏涼しく、家の中の温度差が少ないことは、毎日の暮らしやすさに直結します。
特に福井では、冬の寒さや湿気、室内干しのしやすさも大切です。
断熱・気密・換気・冷暖房計画を後回しにせず、暮らし方と合わせて考えることで、長く安心して住める家になると思います。
家づくりの第一歩は、土地や間取りを決める前に、ご家族の暮らしを見つめ直すことだと思います。今の住まいの不便さや、これから大切にしたい時間の中に、家づくりの大切なヒントがあります。
家づくりの進め方や、何から考えればよいか迷われている方は、公式LINEからお気軽にご相談ください。
海を望む2階リビングの家
今日は、海を望むピクチャーウィンドウのあるお宅をご紹介します。先日から街中での2階リビングについて書いてきましたが、今回は土地から見える景色をどう暮らしに取り込むかを考えた、少し印象深い家のお話です。
■土地に立ったときに見えた景色
こちらは、勾配のある土地を埋め立て造成して建てたお宅です。
敷地調査で初めてこの土地に立ったとき、目の前に広がる海の景色がとてもきれいで、強く印象に残りました。
家づくりでは、道路の向きや日当たり、建物の配置など、確認しなければならない条件がたくさんあります。
でも、それと同じくらい、その土地にしかない魅力を見つけることも大切だと思っています。
この場所であれば、海を見ながら過ごせるリビングにしたい。
そう思ったことが、この家の計画の出発点だったように思います。
あえて海のほうを向くという判断
海は西側にありました。
一般的には南向きの家を考えられる方が多いですし、お客様も最初は南向きの家をイメージされていたかもしれません。
また、この地域では海風が強いこともあり、海側にはなるべく大きな窓をつくらないというお話も聞きました。
そういう意味では、海に向かって大きく開くことは、少し勇気のいる判断でもありました。
それでも、この景色を日々の暮らしの中で楽しめることには、それ以上の価値があるように感じました。
もちろん、風や西日への配慮は必要です。
そのうえで、海を眺める場所として2階にリビングを設けることが、この土地にはいちばん合っているのではないかと考えました。
■景色を額縁のように切り取る
最初は、バルコニーを設ける案も考えました。
ただ、バルコニーにはどうしても手すりが必要になります。
その手すりが視界に入ることで、せっかくの海の景色が少し分断されてしまうように感じました。
そこで、外に出て眺めるよりも、室内からゆっくり景色を楽しむ考え方に切り替えました。
窓も、当初は床からの背の高い窓を連続させる案で考えていました。
でも途中で、腰のある横長の2連窓に変更しました。
このほうが海と空を横に広く切り取ることができ、室内に一枚の絵を掛けたような見え方になります。
完成した空間に立ったとき、ピクチャーウィンドウとしての効果はとても大きかったと思いました。
私は山あいの生まれですが、うお座のせいか、昔から海にはどこか憧れがあります。そんな私にとっても、この景色を眺めるリビングは、本当に住みたくなる空間でした。土地の魅力を素直に受け止めることの大切さを、改めて感じたお宅です。
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狭小地だからこそ生きる2階リビング
今日は、昨日に続いて2階リビングのお宅をご紹介したいと思います。こちらのお宅も、街中の間口7.6mという限られた敷地に建つ住まいです。広さや明るさをどう確保するかを考える中で、1階と2階の役割を入れ替えることで、この土地に合った心地よい空間が生まれました。
1階に個室、2階に暮らしの中心を置く
街中の狭小地では、1階にリビングを計画すると、どうしても広さが取りにくくなったり、隣家の影響で明るさの面でも不利になったりすることがあります。
そこでこちらのお宅では、思い切って2階にリビングと浴室を配置し、1階には個室をまとめるプランとしました。
暮らしの中心を上に上げることで、限られた敷地でものびのびと過ごせる住まいになっています。
2階リビングと聞くと、1階が暗くならないか心配される方もいらっしゃいます。
こちらのお宅では、階段の吹抜と天窓をうまく使い、玄関や廊下まで自然光が落ちるように設計しました。
実際に入ると、閉じた感じはあまりなく、街中の住まいでありながら、明るさをしっかり感じられる空間になっています。
光の取り入れ方ひとつで、住まいの印象は大きく変わるものだと改めて感じます。
2階は1階よりも間口を張り出すことで、ゆとりのあるLDKを確保しました。
さらに片流れ屋根を活かしてロフトも設けているため、視線が上にも抜けて、実際の面積以上に広がりを感じます。
こうした空間の作り方は、平屋でも応用できる考え方ですが、街中の狭小地では特に効果が大きいように思います。
土地の条件を弱点と見るのではなく、その場所に合った答えを探していくことが、設計の大切な役割だと感じています。

家づくりは、土地に合わせて考えることで、暮らしやすさが大きく変わります。狭小地であっても、工夫次第で明るく広がりのある住まいは十分に実現できます。そんな一例として、ご覧いただけたらうれしいです。
街中の土地や狭小地での家づくりをご検討中の方は、ぜひ公式LINEからお気軽にご相談ください。敷地条件に合わせた考え方も、実例を交えながらご案内いたします。











