構造も意匠も、きれいにまとまる気持ちよさ

今日は朝から、構造図をまとめる予定で作業を始めました。

ある程度まとまったものを出力して確認してみると、修正したほうがよい部分が見つかったり、「やはり、こちらの考え方のほうがよいのではないか」と思うところが出てきたりします。

そこで、構造計算の設定をもう一度見直し、再び計算ソフトに向かい合うことになりました。

条件を変えては計算し、結果を確認して、また修正する。その作業を何度も繰り返しながら、ようやく納得できる最終的な答えに近づけていきました。

普段行っている意匠設計は、間取りや空間、外観などをイメージしながら、発想を広げていく仕事です。

それに比べると構造計算は、数字や条件を一つひとつ確認していく作業が多く、正直なところ「なかなか面倒だな」と感じることもあります。

ただ、構造計算を行う目的は、建物の安全性を確保することだけではありません。

必要以上に材料を増やすのではなく、無駄を抑えながら、合理的で経済的な構造をつくることも大切です。

そう考えると、ただ計算に追われているのではなく、その建物にとって最も正しい方向性を探しているのだと思えるようになりました。

建て方の日の構造写真

意匠設計も構造設計も、考え方や作業の進め方は違います。

それでも、余計なものがなくなり、全体がスマートにまとまったときの気持ちよさは、どちらも同じです。

当社がつくる建物は、比較的、柱や壁の配置が整った、構造的にもきれいな建物が多いと思っています。

それは、見た目だけを整えるのではなく、間取り、構造、施工性まで含めて、無理なく素直にまとめたいという設計のポリシーが、自然と表れているのかもしれません。

構造は、完成すると見えなくなる部分がほとんどです。

しかし、建物を長く安全に支え続ける、大切な骨格です。

今日も何度も計算を繰り返しましたが、最後にきれいな答えへとまとまっていくと、やはり設計の仕事ならではの充実感を感じます。

年に一度の、換気システムメンテナンス

今日は夕方から、OBのお客様宅へ換気システムのメンテナンスに伺ってきました。

リフォームのご相談もあるということで、息子と私でお伺いさせていただきました。

当社で建てさせていただいたお宅は、高気密・高断熱の家ですので、換気システムも大切な設備のひとつです。
普段は目立たない存在ですが、家の中の空気をきちんと入れ替えるために、毎日休まず働いてくれています。

今日は、私が換気システム本体の掃除を担当しました。

換気システム本体

カバーを外して、シロッコファンを取り出し、水洗い。
本体の中も、手の届く範囲できれいに拭き上げて、ファンを戻して完了です。

換気システム本体からシロッコファンを外した状態

写真で見るとわかりやすいですが、ファンは細かい羽根がたくさん付いていますので、ここにホコリが付いてくると、どうしても汚れが溜まりやすくなります。
一年に一度でも掃除をしておくと、気持ちよく使っていただけると思います。

換気システムシロッコファン清掃

その間、息子は各部屋の排気レジスターの掃除を担当。
給気フィルターの交換は、お客様にも手伝っていただきながら進めましたので、作業もスムーズに終わりました。

こうして一年に一度、換気システムのお掃除やフィルター交換でお客様と顔を合わせられることは、とても良いことだなと思っています。

もちろん、ご自身でメンテナンスをされるお客様もいらっしゃいますので、すべてのお宅に毎年伺っているわけではありません。
それでも、こういう機会があると、建ててからの暮らしぶりや、ちょっとしたお困りごとなどもお聞きできます。

七夕のように、一年に一度お会いするような感じで、家の様子も確認させていただけるのは、私たちにとってもありがたい時間です。

家は、建てて終わりではなく、暮らしながら少しずつ手をかけていくものだと思います。
換気システムの掃除のような小さなメンテナンスも、長く快適に住んでいただくためには大切なことですね。

何か気になることがありましたら、メールでもLINEでも、ちょっとしたことでもお気軽にお声掛けください。
喜んでお伺いさせていただきます。

間取りは「動く線」だけでなく、「立ち止まる場所」まで考える

水曜日は、「間取り・動線」をテーマに書かせていただいております。

家づくりの間取りを考えるとき、「家事動線」や「回遊動線」という言葉をよく耳にします。

キッチンから洗面へ行きやすいか。
玄関から収納へつながっているか。
洗濯して、干して、しまうまでが短いか。

もちろん、こうした「動くための線」を考えることは、とても大切です。

ただ、実際の暮らしを考えると、もう少し細かく見ておきたいところがあります。

それは、人が「立ち止まる場所」です。

シューズクロークの棚の配置

たとえば、玄関収納を使うとき。
靴を脱ぐ、傘をしまう、上着を掛ける、荷物を一度置く。
このとき、人は必ずその場に立ち止まります。

洗面台でも同じです。
顔を洗う、歯を磨く、引き出しを開ける、ドライヤーを使う。
ただ通り抜けるだけでなく、そこに立って作業をします。

通路上の洗面コーナー

キッチンでも、冷蔵庫を開ける人、調理をする人、配膳をする人、食器を片付ける人がいます。
図面上では通路が確保されていても、冷蔵庫の扉を開けた瞬間に通りにくくなったり、食洗機を開けると後ろを通れなくなったりすることもあります。

キッチン作業スペース

間取り図を見るとき、多くの方は部屋の広さや収納の量に目が行きます。
でも、実際の暮らしやすさは、「その場所で何をするのか」「そのとき人はどこに立つのか」というところで変わってきます。

収納も、ただ多ければ良いわけではありません。

収納の扉を開ける場所。
物を出し入れするための余白。
一時的に荷物を置ける場所。
家族が横を通るときに邪魔にならないか。

こうした細かな部分が、毎日の使いやすさにつながります。

動線というと、どうしても「短くすること」や「ぐるっと回れること」が良いように思われがちです。
でも、短い動線でも、途中で人が重なったり、扉の開きとぶつかったり、物を置く場所がなかったりすると、かえって使いにくく感じることがあります。

逆に、少し距離があっても、立ち止まる場所にゆとりがあり、作業しやすく、家族同士がぶつかりにくい間取りのほうが、暮らしやすい場合もあります。

家の中では、ただ歩いている時間よりも、実は「何かをしている時間」のほうが多いものです。

着替える。
片付ける。
手を洗う。
料理をする。
洗濯物をたたむ。
荷物を置く。
子供に声をかける。
一度立ち止まって、次の動作に移る。

そう考えると、間取りは「人がどう動くか」だけでなく、「どこで止まり、どの向きで、何をするのか」まで考える必要があります。

これは図面上では、なかなか伝わりにくい部分です。
でも、実際に暮らし始めると、とても大きな差になります。

当社で間取りを考えるときも、単に部屋を並べるのではなく、暮らしの場面を想像しながら検討します。

朝の忙しい時間に、洗面で家族が重ならないか。
玄関で子供が靴を履いている横を、大人が通れるか。
買い物袋を持って帰ったとき、どこに一度置けるか。
洗濯機の前に立ったとき、後ろの扉や収納と干渉しないか。
冷蔵庫を開けたとき、キッチンに立つ人の邪魔にならないか。

こうした小さな確認の積み重ねが、住んでからのストレスを減らしてくれます。

間取りの良し悪しは、見た目の広さや流行の動線だけでは決まりません。
家族が毎日そこでどう動き、どこで立ち止まり、どんな動作をするのか。

そこまで考えていくことで、本当に暮らしやすい間取りに近づいていくのだと思います。

「動きやすい家」だけでなく、「立ち止まっても使いやすい家」。

そんな視点も、間取りを考えるうえで大切にしていきたいところです。

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株式会社ライフ・コア デザインオフィス
〒918-8201
福井県福井市南四ツ居町1-121
TEL. 0776-54-5152

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