「一日不作一日不食」
こちらは西田幾多郎が、京大教授時代に住んでいた家の客間に飾ってあった軸ということで、展示してありました。
読み方は、「一日作さざれば、一日喰らわず」。(いちにちなさざれば、いちにちくらわず)
意味は、「人間は一日の間になにか人のため、世のためになることをしなければ、その日一日、食べることはならない」という中国の禅僧の言葉だそうです。
これを生涯の座右の銘としていたそうで、これには大変共感いたしました。
一日一日を無駄にせず、それも他を利すること、お役にたつことに力を注げということだと思います。
仕事はもちろん、社会生活、家庭の中においても、毎日なんらかの形でお役にたたせてもらうことで、自身の存在価値があるのだと考えています。
哲学というのは最終的にはそこに行きつくんだろうなと思います。
ちょっと固い話になりましたが、書き残したい話でした。
西田幾多郎記念哲学館 2
今日も、昨日の続きです。
外部エレベーターのほうから大階段を写してみました。安藤さんは階段の作り方がほんとに巧みです。
写真手前のほうでわかるように、階段の踊り場からそのまま緩い崖になっていくところがあります。
柵が無い。これで危険だなんて野暮は言わないでというところでしょう。そもそも自然の中だったら柵なんてないんです。過度な過保護はしないほうがいいと私も思っています。
頂上にまっすぐ建つセミナーホール。屋上階が、展望ラウンジになっていて、市内が一望できます。
亜鉛メッキ鋼板だと思いますが、エントランス正面に壁がそびえ立っているようです。あれこれ装飾しない潔さが好きですね。
西田幾多郎記念哲学館 1
今日も、旅行ネタです。
お盆休みのキャンプに行く前に立ち寄ったのが、西田幾多郎記念哲学館。
京都に「哲学の道」というのがありますが、その由来ともなったのが西田幾多郎という、石川県のかほく市出身の哲学者です。
建物が安藤忠雄さんの作品と知っていて、いつか行きたいと思っておりました。
施設より下のほうにある駐車場に車を止めると、三角の上に丸い屋根が載ったおもしろいデザインのトイレがあります。中もなかなかかっこいいんですよ。
駐車場から、まっすぐなゆるい坂道が続きます。「思索の道」と名付けられていて、緑に囲まれているので、歩いても気持ちがいい。
道を抜けると、大階段のアプローチが広がっていて、一番高いところに施設があります。ここもぼちぼち登っていきます。
階段がきびしい方には、外にエレベーターも用意されていました。
階段庭園と呼ばれていますが、この下には大きなホールが地下に埋まっているんです。
施設に入るまで、時間をかけて近づいていく。一見無駄なように思えるこの流れを、きっと安藤さんは考えて作っているんだろうなと思います。
「哲学」がテーマですからね。いろいろ思考できる時間と場所を提供したに違いないと思いました。











