明るいのに、なぜか味気ない部屋の照明
昨日は「照明のりさん」のお話をご紹介しましたので、今日から何回かに分けて、住宅の照明について書いてみたいと思います。まずは、昔からよくある「部屋の中央にシーリングライトを一つ」という照明について考えてみます。
■明るければ、それで良いのでしょうか
住宅で一番よく見かける照明といえば、部屋の中央に丸いシーリングライトを一つ付ける形ではないでしょうか。
(写真は生成AIで作ったものです)
もちろん、照明器具そのものを明るいものにすれば、部屋として必要な明るさは確保できます。
ただ、実際にそこで過ごしてみると、十分明るいはずなのに、どこか味気なく感じることがあります。
これは「明るさが足りない」というよりも、光の見え方に原因がある場合があります。
■人は床だけを見て暮らしているわけではありません
天井の中央から一灯で照らすと、照明の真下や床面は比較的明るくなります。
一方で、器具の配光や部屋の仕上げにもよりますが、壁面には光が届きにくく、周囲が暗く見えることがあります。
人は部屋の中で、床だけを見て生活しているわけではありません。
壁や家具、カーテンなど、視界に入ってくる面の明るさによっても、空間全体の明るさや心地よさを感じています。
■照明は、空間そのものをつくるもの
私は、照明計画では単純に「何畳だから何ルーメン必要」という考え方だけでは足りないと思っています。
壁をやわらかく照らしたり、必要な場所に光を置いたりすることで、同じ部屋でもずいぶん印象が変わります。
明るさを増やすというより、「どこを照らすか」を考えることが大切ですね。
住宅の照明は、夜の暮らし方や空間の落ち着きまで左右する、家づくりの大切な一部分だと思います。
■まとめ
これから数回に分けて、ダウンライトや間接照明、壁を照らす考え方など、住宅だからこそ大切にしたい照明について、できるだけ分かりやすく書いてみたいと思います。
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