夫婦二人のこれからを考えた、平屋+ロフトの家
夫婦二人のこれからを考えた、平屋+ロフトの家
今日は、以前に建てさせていただいた、平屋+ロフトの住宅をご紹介したいと思います。
こちらのお住まいは、定年を機に、ご夫婦二人でこれからの人生をゆっくりと過ごすために計画された家です。
平屋部分が23.5坪、ロフト部分は階段やキャットウォークを除いた実質約8坪。
基本的な生活は1階で完結させながら、ロフトも上手に活用することで、限られた面積を有効に使う設計としました。
家の中心には、大きな吹抜けを持つLDKを配置しています。
天井にはトップライトを設け、そこから自然の光が降り注ぐ、明るく開放的な空間になりました。
そして、リビングはご希望だったタタミ敷きに。
椅子やソファに座るのではなく、畳の上でゆったりとくつろぐ暮らしです。
また、食事については「二人なのでカウンターで十分」とのことでしたので、キッチンの前に食事カウンターを設けています。
一般的には、LDKというとダイニングテーブルとソファを置くことを前提に考えがちですが、必ずしもそうである必要はありません。
ご家族の人数や暮らし方に合わせて考えることで、必要なものも、必要な広さも変わってくるものだと思います。
こちらの住宅で特徴的なのが、吹抜けの上に設けたキャットウォークです。
階段を上がり、吹抜けを渡った先には、収納として活用する広いロフトがあります。
普段の生活に必要な場所は1階にまとめ、日常的には使わないものをロフトに収納する。
こうすることで、平屋部分を必要以上に大きくせずに、ゆとりのある生活空間を確保することができます。
また、ご夫婦それぞれに個室を設けているのも、この家の特徴です。
奥様には仕事のできるワークスペースを。
ご主人のお部屋には、高い天井を活かしてスノコのロフトをつくり、趣味の場所としても利用できるようにしました。
夫婦二人で過ごす時間も大切ですが、それぞれが自分の時間を楽しめる場所も必要なのだと思います。
そして、雪国の住宅として考えなければならないのが、屋根の雪の処理です。
こちらの敷地は、北側に大きな水路があるという条件でした。
そのため、屋根の雪を水路側へ落とす計画とし、大きな屋根の形状も、その敷地条件から考えています。
間取りだけでなく、敷地や周辺環境、雪のことまで含めて考えることが、雪国の家づくりには欠かせません。
昼間はトップライトからの光に包まれた、明るい木の空間。
そして夜になると、照明に照らされた梁や天井が、昼間とはまた違った落ち着いた表情を見せてくれます。
同じ場所であっても、時間によって感じ方が変わるというのも、木を活かした住まいの魅力の一つですね。
定年後の住まいというと、できるだけ小さく、コンパクトにという考え方もあります。
もちろん、それも一つの選択です。
ただ、単に小さくすることだけが目的ではなく、これからの暮らしに何が必要なのかを考えることが大切なのだと思います。
必要な場所はしっかりと設け、必要のないものは無理につくらない。
そして、毎日の暮らしを楽しめる空間をつくる。
こちらの住宅は、そんなことを改めて感じさせてくれる、夫婦二人のための平屋+ロフトの住まいです。








