使いやすさを考えた配管隠しの工夫
今日は、越前市のお宅のお引渡しでした。ぎりぎりの完成にはなりましたが、息子が工夫して作った洗濯機まわりの配管隠し用の台も、無事に納めることができました。目立たない部分ではありますが、こういうところにこそ、住みやすさへの配慮が表れるように思います。
洗濯機まわりの配管は、ただ隠せばよいというものではありません。壁との隙間に寄りすぎると、いざという時に手が入りにくくなり、点検やお手入れがしづらくなってしまいます。今回は、将来のメンテナンスのしやすさも考えて、アイロン台カウンターの下に、触りやすい位置で納めるようにしました。
普段は意識しにくい部分ですが、長く暮らしていく住まいだからこそ、こうした配慮は大切だと考えています。
もちろん、配管が触りやすいだけなら、そのままでも役目は果たします。ただ、それでは配管が見えたままになり、空間としても使いづらくなってしまいます。そこで、ここに蓋にもなり、台座としても使えるものを作ろうと、息子と一緒に考えました。
完成した台を載せることで、上に物を置けるようになり、見た目もすっきりします。配管の上にほこりが溜まりにくくなるので、掃除のしやすさという面でも意味のある工夫になりました。
今回のこの台は、お客様からご要望をいただいたものではありません。それでも、実際に使う場面を想像すると、あったほうがきっと便利だと感じました。そこで、息子がお施主様へのプレゼントの気持ちも込めて製作したものです。
大きな設備や華やかなデザインだけでなく、こうした細かな部分まで気を配って仕上げていくことが、住まい全体の満足感につながっていくのだと思います。引渡しの日に、そんな形ある思いやりも一緒にお渡しできたことを、嬉しく思いました。
家づくりは、図面に描かれたものをそのまま形にするだけでは終わりません。暮らし始めてからの使いやすさまで想像しながら、ひと手間を重ねることを、これからも大切にしていきたいと思います。
住まいの細かな工夫や、実際の使いやすさについて気になることがありましたら、どうぞ公式LINEからお気軽にご相談ください。
施工図から整える、実物のスッキリ感
今週水曜日、FPの家北信越の青年部の皆さんが、週末の完成見学会のお宅と当社モデルルームを見学に来られます。今日はその準備として、モデルルームの整理と、会場へ運ぶ備品の段取りを進めました。
1)準備は「整える」ところから
見学会が近づくと、まずは空間を整える作業から始めます。
今日はモデルルームの片付けをしながら、見学会で飾る備品の確認と積み込みの準備をしました。
この時間は地味ですが、当日の印象を左右する大切な工程だと感じています。
来てくださる方が、気持ちよく空間を見られるようにしたいですね。
2)実物でこそ伝わる「丁寧さ」
写真も便利ですが、建物はやはり実物を見ていただくのが一番だと思います。
細かい納まり(部材同士の収まり方)や、線の通り方、寸法のバランスは、画面越しだと伝わりにくい部分です。
現地で立って眺めると、「なんとなくスッキリしている」「居心地がいい」と感じていただける瞬間があります。
その“なんとなく”の正体を、できるだけ丁寧に積み上げてきたつもりです。
3)施工図で整え、大工さんが仕上げる
私たちは、ひとつひとつ施工図を描きながら、配置や見え方のバランスを整えていきます。
その図面をもとに、大工さんが丁寧に仕上げてくれるからこそ、現場の完成度が上がります。加えて木の塗装も、単純にクリアを塗るのではなく、フローリングの色に合わせて、調色した自然塗料を塗って合わせていきます。
また見た目だけでなく、触れたときの角の納まりや、線の揃い方にも気を配っています。
ぜひ会場で、その“仕上げの気持ちよさ”を感じていただけたら嬉しいです。
今日はAIの画像生成は使わずに、実物の写真を見てもらいました。それでも写真では伝わりにくい細部の丁寧さやバランスを、ぜひとも実物で確かめていただけたらと思っています。
完成見学会のご予約・詳細は、公式LINEからお気軽にご連絡ください(空き状況もLINEでご案内します)。
アール開口は『納まり』が命
今日は、施工事例「Nestgray」で採用した“アールの付いた開口部”をご紹介します。扉を付けないまま空間をゆるやかに区切れるのが魅力ですが、実は見た目以上に繊細な仕事。大工さんと内装屋さんの段取りが揃って、初めてきれいに成立します。
1)扉を付けない「ちょうどいい仕切り」
扉を付けるほどではないけれど、視線や気配を少しだけ切り替えたい。
そんな場所にアール開口は、とても相性がいいと感じています。
直線の壁に比べて、角がない分だけやわらかい印象になりますし、
通り抜けるときの気持ちも、どこか落ち着くんですよね。
今回の「Nestgray」でも、生活動線の中で“区切りすぎない”境界として活躍しています。
図面上の線を、暮らしの感覚に変えるのが、こうした開口の役割だと思います。
2)「納まり」は小さな誤差が目立つ場所
私たちは仕上がりの整い方を「納まり」と呼びます(見え方の収まり具合のことです)。
アールは特に、少しでも歪みがあると輪郭がすぐ目に入ってしまいます。
だからこそ、大工さんの下地づくりがとても大切で、手間も増えます。
半円のラインをきれいに出すには、材料のクセや固定の順番にも気を配ります。
仕上げ材を貼ったあとに“取り返しが効かない”部分が多いのも、難しさの一つです。
見た目はシンプルでも、実際は細かな確認の積み重ねでできています。
3)壁紙が切り替わると、難しさも増える
今回の事例は、アールの壁と直行する壁で壁紙の色が違うため、納まりがさらに繊細でした。
アールが切れる位置で壁紙をどう切り替えるかは、線の出方を左右します。
そこで、アール壁の端部をわずかに厚みを持たせて“終わり”をつくり、切替えの逃げ場を用意しました。
このひと工夫で、境目が自然に見えて、仕上がりが落ち着きます。
そして最後は、アールに沿って壁紙を貼り込む内装屋さんの技術が頼りです。
現場で教わることも多く、職人さんの経験がそのまま品質になる部分だと実感します。
アール開口は、暮らしにやさしい境界をつくる一方で、下地から仕上げまで職人の連携が要になるディテールです。福井で注文住宅や工務店のことなら(株)ライフ・コア デザインオフィスにお任せください。
・こうした“納まりの工夫”は写真だけでは伝わりにくいので、気になる方は公式LINEからお気軽にご相談ください。
・間取り相談の前に「どんな雰囲気が好きか」整理したい方へ。事例画像もお送りしますので、まずは公式LINEにご登録ください。








