いくつになっても・・・
今日も現場に打合せに走り回っている1日でしたが、気になっていたシロアリ工事で出たゴミと、解体工事で出た木の根っこが処分できて、気持ちもすっきりしました。
こういうゴミの処分を手伝ってくれているのは、実は70をとうに超えた実家の石川の両親。
なんでまたとお思いでしょうけれど、両親はもともと工務店をやっておりました家造りのベテランでもあります。
実家の山中での工務店経営は10年ほど前に廃業して、隠居生活の身ではありますが、体が鈍るので、ゴミを処分場に持って行く作業とか、お願いしております。
現場に大きなゴミ缶を置かなくて済みますし、現場もきれいになりますので助かります。
現場のご近所の奥様も「なんで石川ナンバーの軽トラ」と思ったらしいのですが、話をしましたらとても納得してくれました。親はやりたくてやってくれているのですね。
実際、歳をとってくると心配で、ゴミ処理も業者に依頼してもと迷うところですが、そのやりたい気持ちを汲んで・・・とまぁ甘えているわけです。
子供はいくつになっても子供ですからねぇ・・・。
成長の糧に・・・
今日は午前中、シロアリの入ったお宅の外壁の内側の下地材を取り除く作業を、私が行ないました。
この作業の後、駆除と予防材を散布および柱などには注入を行ないました。
ボロボロになった材料を剥がしながら、ほんとに被害の状況を目のあたりにしながら作業を進めるのは、気持ちが悪いし、大変気がめいりました。
一瞬、何でこんなことしているんだろう・・・。と思わず考えてしまいましたが、これも縁があってさせてもらうことだからと前向きに考え直しました。
世の中のことって、自分の責任でもないのになぜ自分がって事があるものです。
でもやはりそれも、何かの巡り会わせで自分に廻ってきたことなんですね。
謙虚に受け止めて取り組んでいけば、かならずまた自分の力になるものです。
いろいろな課題が与えられて人は成長するもので、大変なことも真摯に取り組んで行きたいものです。
「はうすくらぶ」6月号
明日発売の「はうすくらぶ」6月号に、先日竣工したNN邸を載せていただきました。
またぜひ御覧になってみてくださいね。
建築士として紹介していただいておりますが、実は先生とか呼ばれると恐縮してしまう人間であります。
家をお建てになるお施主様と、いっしょな位置に立って、気持ちを共有しながら良い建物を造っていくスタンスです。
そんな気持ちで親しく「小林さん」でOKです。
職人さんたちからもほとんどそう呼ばれておりますので。
欠陥施工が原因
今日は解体工事が2件始まりまして、ひとつはシロアリの入ったお宅の外壁を、原因の部分まではがしていきました。
めくっていくと、写真ではおぞましくてお見せできませんが、活動しているシロアリがウヨウヨいたものですから、ゾッといたしました。
この写真はまだ見れるかなというところですが、原因の部分です。
屋根が右と左とありますが、それぞれ屋根の際から雨水が入って、湿ったところにシロアリの被害が出ているのがわかります。
原因は外壁と屋根の取合い部分の水切りと呼ばれる板金材ですが、これがちゃんと水を外に吐き出すように施工がなされていませんでした。これはあきらかに欠陥施工ですね。
しかも、一度リフォームで外壁全面を再塗装しているようですが、このときに施工したのか、コーキング材で完全に水のはけ口を塞いでしまってありました。欠陥の上塗りですね。
つまり、外壁と屋根の取合いを流れる雨水は、全て外壁のサイディングの裏側に注ぎ込まれていたことになります。
実際、ここ数日お天気にも関わらず、内部は湿っておりました。
一応防水層の外側であったため、内部に雨漏りがしなかったので、逆に発見も遅れてシロアリを呼び込んだのかもしれません。
こういうことは、本来なら施工した会社が修繕して学んでいってほしいところですが、そういう気概が建築業界の中に希薄な部分、今日の日本の家造りの問題点だと思っております。
安く作ってたくさん売れればいいと思っている。ただの金儲けですよね。
今日も住宅のエコポイントの説明を研修で聞いてきたのですが、私としてはこういう制度を作っている暇があったら、もっと住宅の施工品質を底上げしていくような、技術的な指導管理に政府は力を入れるべきではないかと思いましたね。
現場作業
今日から本格的に基礎工事が始まり、朝から基礎の位置と高さを出す丁張りという作業を行ないました。
青空の下、現場作業はやっぱり楽しいです。体を動かしているほうが、気持ちも晴れますね。
ところが、妻がお昼に腰を痛めて帰ってきました。今日は保育園でも赤ちゃんも抱っこしてないのに、急になったとか。腰を痛めるとさすがになにも出来ませんね。今日はゆっくり寝かせておきたいと思います。
自分も、現場で張り切りすぎて体を壊さないように、ほどほどに職人さんに任せるところは任せないといけないなと思いましたね。
「建築設計 福井」
こちらは、先日福井県建築士事務所協会から依頼がありまして、当社のTN邸を会報に載せていただきましたものです。この建物をご指名いただいたものですから。
こちら設計事務所関係の会員に配られるものですので、一般の方にご覧頂くものではありませんね。
ただ、建築士の会員の中から作品を紹介されるものですので、今回は設計事務所としての評価で出していただいたと思いうれしく思っております。
話は変わって、今日はライフ・コア第1号さんのSK邸の取材がありました。
こちらは、金沢のKCCさんという雑誌社からHPを見て問い合わせがあったものですが、
敷地に対して斜めに建っているという建物を、ぜひ今度特集する敷地を活かしたプランの中で紹介したいとの事でした。
雑誌は「家造りナビ」という北陸3件で発売しているもの。
取材申込なので、費用もかからず雑誌に載せていただけるということなので、お客様の了解もいただきお受けしました。
今日はお天気も良かったので、きれいな青空のもとで写真が撮れただろうと思います。
久々にその頃を思い出してお話をさせていただいて、懐かしかったですね。
改めて、創業最初にお仕事を頂いたSKさんに感謝、感謝です。
「家造りナビ」は6月30日発売のようで、ぜひまた見てくださいね。
時間のかけ方でも・・・
今日は夕方に本契約がありました。
当社の場合、設計契約をしてから、さらに実施の図面を書き上げて、設計事務所が書くくらいの設計図書を用意します。それから本契約ですね。
時間も手数もかかるのですが、これをやらないと自分の気が済まないんですよね。
今の時代は、なるべく手をかけずに、効率をあげることが良い事とされているかもしれませんが、そういう風潮には流されません。
ただ、確認申請とかでお役所に出す大量の書類などの、無駄の多いことには辟易しますが・・・。
今はなんでも認定書を出せといいます。この認定書を取るのに製品を作っているメーカーも高額な費用と、長い月日がかかってしまうとか・・・。結局お役所が儲かるだけかと思います。
こういうことは、新しいものを生み出す力を阻害していますね。
またグチになるのでやめにしておきますが。
とにかく時間は有効に、本当に価値のあることに使っていきたいですね。
より良いものを造っていくことに関しては、まったく時間を惜しまない気持ちでおります。
50/50
今日は、今度解体工事から始まるお宅の、ご近所のご挨拶回りに夕方行ってきました。
とても快く受けてくださる方がほとんどなのですが、中にはいきなり文句を言い出す方もおります。
なんにでも文句をいいたがる人というのはいるもので、長く仕事をしているとそんなにびっくりは致しません。
世の中のことは常に50/50(フィフティー・フィフティー)だと思っておりまして、良いことと悪いこと、表と裏は常に半々にあるものです。
都合のいい良い事ばかりが続いたらそれはある意味危険で、時々問題が起こるほうがいいものです。
万事こういう気持ちでおりますから、あんがい気楽な性格でありますね。
あれこれ文句でもなんでも言ってくれる人のほうが実は助かりまして、なにも言わずに不満をもたれるのが一番怖いものですよ。
以前会社勤めをしている時も、クレームの処理に廻らせて頂いて、すごく勉強になりました。
ある意味育ててもらいましたね。だからほとんどクレームを出されたお客様とはとても仲良くなることができましたね。
まずは全ての方の、ご安心頂くことが第一と考えております。
火の用心から
今日は夕方お客様とお打合せの後、町内の行事で「火の用心」に廻りました。
いっしょに出かけたご近所の奥様の1人が「こんなの必要あると思います?」と聞かれるので、「今はオール電化ですからねぇ・・・」とうやむやに答えてしまいました。
でももう1人ご年配の奥様は「この音を聞くと、自分も気をつけなくてはと思うからいい。」とおっしゃいました。
たしかに、そういうためのものではありますので、「良い事」なんだとは思います。
でも本当に「火事にならないように気をつけてね。」という気持ちを持って歩いているかというとそうでは無さそうですよね。
実はそこが、良い事か、意味の無いことなのかの分かれ目なんだと思っています。
たとえ形は良い事をしていても、心がともなっていなければ無駄になってしまうんですよね。
たしかに形を続けているうちに、心がともなってくる場合もあるとは思うのですが、因習的に続けてきたものの中には、改めるべきものもあるのではないかと・・・。
世の中のことを見てみると、全て「良い事」で始める事柄がとっても多いのですが、やめる「良い事」も作っていかないと、やることでいっぱいいっぱいになってしまうように思いますね。
起業したとしても・・・
昨日のニュースではありますが、福井コンピューターの社長さんの解任というニュースがありましたね。
本業でない部分での事業の失敗によるようですが、まことにもったいない話です。
自分が苦労して創業した会社から、ある意味追い出されるなんて、どれだけさびしいことでしょう。
ワンマン経営とも聞いておりましたが、それだからこそやってこれたところもあったのでしょうけれどね・・・。
皆、好調な時に失敗してしまうようです。欲を出してしまう。
豊臣秀吉も、天下を統一するまでは良かったのですが、後が悪いのと同じですね。
歴史的に見ても、立派な経営者を見ても、高い地位にあって謙虚な姿勢を崩さない方は永く続いているように思います。
謙虚な方は、自分がしてやっているというスタンスではなく、させていただいているという奥ゆかしさがあります。
たとえ自分が創業したとしても、企業というのは、公益に帰することが大前提ですので、私的に扱ってはいけません。
人様から必要とされてこそ意義がありますので、必要とされないものは、やはり消えていく運命にあるんだなと厳しいながら思いましたね。