その姿勢を継承して
今日は、お客様と設備機器の仕様決めで、ショールームで打合せをしていたのですが、
昔、設計事務所時代にお世話になった所長の奥様とお会いすることがありました。
ずっとお会いしてなかったものですから、一瞬タイムスリップした気持ちになりますね。
若い頃にお世話になった思い出が、パッと蘇る気がしました。
自分がいくら齢を重ねてきても、お世話になった恩師はいつまでたっても恩師ですものね。
奥様はHPをご覧いただいたとか、スタッフにも息子が載っていたねとかご存知で、
がんばってるねと声をかけてくださったのが、ほんとうにうれしかったです。
私はというと、これといってなにも恩返しが出来てないので申し訳ないのですが、
設計事務所時代に、ほんとうにまじめな会社で、正しいことを正しく行なっていく
所長の後姿で教えられてきましたので、その姿勢を継承しているという気持ちで今後も
仕事に取り組んで、お返しにかえていきたいと思いますね。
使う人のことを想って
今日、父が賞状を持って帰ってきました。73歳になりますが現役で働いておりまして、
ナイロン袋の袋とじをする仕事なのですが、ここ1年間のクレームの無い堅実な仕事ぶりで優秀賞ということでした。実は毎年のように表彰されています。
何度も病気で入院もしながらも、ほんとうにタフで、治るとすぐに仕事を再開し、ずっと今日まで働き続けてきました。
けっして、道楽で仕事をしているのではなく、丁寧に真剣にやっているからこそ、若い同業者の方を差し置いて、表彰されるのだと思います。
父いわく、仕事はほんとうに怖いもので、ほんのちょっとの気の緩みが失敗を招くというようなことを言っております。
慎重に仕事を進めている心の中には、加工した袋を実際に使われるお客様のことを想って働いているということが、良い仕事につながっているんだと思いますね。
デザインの課題
先日福井新聞に福井大学の教授の西畑さんという方がコラムを書かれていたのを読んだのですが、「デザインをしないデザイン」ということで、ナガオカ・ケンメイという方の紹介が載っていました。
なんでも、デザイナーは物を生み出すだけではなく、使われ方、捨てられ方にも責任を持つべきという考えで、自らは物を作らず、良いものを長く使ってもらうという発想で店舗を造っておられるようです。良い商品をリサイクルもして再販するそうです。
「D&DEPARTMENT」というお店で、ネットでも見れました。
懐かしい家電製品があったり、業務用の収納なんかも売られていておもしろいですよ。
デザインというと「新しいもの」という発送が出がちですが、むしろよいデザインのものを作って、スタンダードに長く使いこなすほうが、世の中の無駄を省ける気がいたします。
建築をやっておりますと、次々とカタログが変わって、製品が新しくなっていきます。
どんどん使いやすく進歩するのは良いことですけれど、次々と新しいものがまた古くなってしまいます。もったいないことも出てきますね。
本当は、例えばドアなどがメーカー共通で寸法や枠の納まりを決めていれば、大工さんも付けやすいし、どのメーカーから買っても良いし、メンテナンスも簡単になります。
家電品なんかも、冷蔵庫でも洗濯機でもサイズを決めたらどうかと思います。そうすれば買い替えもサイズの問題が出ませんし、ぴったり納まる寸法で、建築が計画できます。
そういったことが、いろんな面でコストや果てはエネルギー削減にもつななる気がしますね。
デザインの課題というのは、そんなところにもあるんじゃないかと思います。

