エアコンの故障から考える、住まいの性能と備え
今日は午前中、マルチエアコンが故障したという、三国のお客様宅へ伺ってきました。
築25年ほどになる「FPの家」で、2台の室内機を1台の室外機につないだマルチエアコンを使い、総2階のお住まいを全館空調されているお宅です。
今回は、2階の室内機が動かなくなったとのことでした。
この暑さですから、さぞ大変な状態ではないかと心配しながら伺ったのですが、1階のエアコンで冷やした空気を、シーリングファンや扇風機を使って2階へ送っていらっしゃいました。シーリングファンの風向きを上向きにするなど、空気が家全体を循環するように工夫されており、思っていた以上に室内は涼しく、まずはホッといたしました。
幸い、故障したのは室内機側で、もう一方のエアコンは動かすことができています。
そして、動いている室内機を確認して驚いたのが、能力としては6畳用のエアコンだったことです。その1台を中心に、総2階のお住まい全体を冷やしているわけですから、築年数を重ねても「FPの家」の断熱・気密性能は、しっかりと保たれているのだとあらためて感じました。
今回は、既存のマルチエアコンとは別に、単体のエアコンを新設したいというご相談です。電気屋さんにも現場へ来てもらい、専用電源を確保できるか確認しました。
調べたところ、ユニットバスの点検口を利用し、分電盤から予備の配線を使って、エアコン専用コンセントを増設できそうです。大がかりに壁や天井を壊さず施工できる見通しが立ち、こちらも安心しました。
エアコンは設備機器ですから、どれだけ大切に使っていても、いつかは故障や交換の時期がやってきます。特に真夏に空調がすべて止まってしまうと、快適性の問題だけでなく、健康面でも危険があります。
エアコン1台で家全体を空調する考え方もありますが、故障時のことまで考えると、2台に分けておくことには大きな意味があります。今回のように、どちらか1台が動いていれば、扇風機やシーリングファンを併用しながら、修理や交換までの期間をしのぐことができます。
住宅性能を高めることはもちろん大切です。しかし、それと同時に、設備が故障したときにどう対応できるか、将来どのように交換するかまで考えておく必要があります。
家を建てたときだけでなく、その後も安心してメンテナンスを続けられること。
長く住み続ける家だからこそ、将来の故障や更新まで想定した家づくりが大切だと思います。



