サンルーム・室内干しは「湿気の出口」まで考える

今日も、住まいの湿度についてお話ししたいと思います。

福井の住宅でよく見られるものの一つに、サンルームがあります。

福井は冬の雪だけでなく、年間を通して雨の日も多いため、天候を気にせず洗濯物を干せるサンルームは、とても便利な空間です。後からリフォームで取り付けられたお宅も多いのではないでしょうか。

しかし、便利である一方で、注意しなければならないのが湿気です。

福井の夏は気温が高いだけでなく、湿度も非常に高くなります。もともと湿気を多く含んだ空気の中に、洗濯物から出た水分がさらに加わるため、サンルームの中は想像以上に厳しい環境になります。

その湿気が十分に排出されず、サンルームや建物内部に滞留すると、結露やカビだけでなく、木材の腐朽につながる可能性もあります。

以前、訪問したお宅では、木製で造られたサンルームの柱や梁が腐り始めていました。雨漏りだけが原因ではなく、換気扇がなく、洗濯物から出る湿気が長期間こもっていたことも大きな要因だったのではないかと思います。

これは、後付けされた外壁面にも悪影響を及ぼしますので、建物の寿命にも関係してきます。AI生成-腐りかけたサンルーム

(AI生成の木製サンルームのイメージ画像です)

最近は、外付けのサンルームよりも、住宅の中に専用の室内干しスペースやランドリールームを設けることが多くなりました。

ただし、室内に設ければ安心というわけではありません。大切なのは、洗濯物から出た湿気を、どのように屋外へ排出するかまで考えておくことです。

当社で採用している第3種換気システムでは、室内干しスペースの近くに排気レジスターを設け、湿気を含んだ空気を直接屋外へ排出する計画を行います。給気口から入った空気が室内を通り、湿気の多い場所から排出されるよう、空気の流れを考えることも重要です。

排気レジスターを設けた室内干しルーム
(第3種換気システムによる24時間排気するレジスターが付いた物干しスペース)

一方、第1種換気システムの中でも全熱交換式の場合は、熱だけでなく湿気の一部もリターンする仕組みです。そのため、室内干しによる水分負荷が大きい場所では、換気システムだけに頼らず、個別の換気扇や除湿機、エアコンの除湿運転などを組み合わせる必要があります。

浴室やトイレには個別換気扇が設けられていても、室内干しスペースには排気設備がないというケースもあります。換気設備の種類だけで判断するのではなく、実際に湿気が発生する場所に、きちんと「出口」が用意されているかを確認しなければなりません。

サンルームや室内干しスペースは、福井の暮らしにとても役立つものです。

だからこそ、ただ干す場所を設けるだけでなく、湿気を排出する仕組みまで含めて計画することが大切です。毎日の使い勝手だけでなく、住まいを長持ちさせるためにも、十分な換気と除湿対策を考えていただきたいと思います。

2026年07月23日(木) 17:46 | カテゴリー: 失敗しない家づくり   パーマリンク| |
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