間接照明は「場所」で効き方が変わる
間接照明というと「おしゃれな演出」と思われがちですが、実は場所ごとに役割が違います。エントランスでは迎え入れる安心感、リビングでは奥行きとくつろぎ、寝室では静かな切り替え。写真に写る以上に、空気の整い方が変わるのが面白いところです。
1)エントランス:足元の光が「迎える」
エントランスは、家に入った瞬間の気持ちを決める場所です。写真のように土間のラインに光を仕込むと、視線が自然に奥へ導かれて、空間がすっと伸びて見えます。明るさを増やすというより、床の輪郭をそっと見せる感じですね。夜、帰宅してドアを開けたときに、まぶしくないのに安心できる。この“受け止めてくれる光”は、体感すると印象が大きく変わります。
2)リビング:壁が光ると、奥行きが生まれる
リビングでは、間接照明が「広さ」と「落ち着き」の両方に効いてきます。写真の斜めのラインのように、天井から壁へ光を流すと、光が点ではなく面で広がって、部屋の輪郭がやわらかく整います。強い照明で照らし切らない分、影がきれいに残り、家具や素材が自然に引き立ちます。テレビを見る時間や、家族で静かに過ごす夜に、照明の存在感が強すぎないのも大切なところです。
3)寝室:まぶしさを減らして、眠りへ切り替える
寝室は、照明が“気分のスイッチ”になりやすい場所です。写真のヘッドボード背面の間接照明は、光源が直接目に入らず、壁の陰影だけがやわらかく残ります。強い光がないだけで、肩の力が抜けて、自然と呼吸がゆっくりになる感覚があります。寝る前は特に、明るさより「まぶしくないこと」が大事です。だからこそ、寝室の間接照明は写真以上に“静けさ”をつくってくれます。
間接照明は、同じ手法でも場所が変わると効き方が変わります。エントランスは安心感、リビングは奥行き、寝室は切り替え。写真では伝わりきらない光のやわらかさを、できれば実際の空間で確かめていただけたら嬉しいです。
写真だけでは伝わらない実際の効果をぜひ直接確認しに来てください!ご見学希望は公式LINEから「間接照明を体感したい」と送っていただければ、日程をご案内します。
曲面外壁を夜に浮かび上がらせる照明
昨日ご紹介した「正面に窓のない家」。この家は、夜になるとライトアップで表情が変わります。狙いは“やわらかい雰囲気”ではなく、曲面になっている外壁の立体感をきちんと見せること。そして施主が求めた「かっこよさ」を、光で仕上げることです。
1)夜の主役は、曲面外壁の“陰影”
この建物の見どころは、正面に窓がない潔さと、外壁がわずかに曲面になっているところです。
昼は光が均一に回りやすく、曲面の良さが写真では伝わりにくいことがあります。
だからこそ夜は、下からの光で濃淡をつくり、面の連続が分かるようにします。
曲面は「照らす」よりも、「影のグラデーションをデザインする」ことで一気に立体感が出ます。
2)“かっこよさ”は、光の強さより「配置」で決まる
施主が求めたのは、明るく賑やかな演出ではなく、端正で引き締まったかっこよさでした。
そのために大切なのは、照明の数や明るさより、光だまりの間隔とリズム感です。
壁面に縦方向の光の柱が立つと、建物の高さと伸びやかさが強調されます。
さらに軒先のラインがスッと通って見えると、シンプルな箱形が一段シャープに見えてきます。
3)現場で“見え方”を詰めて、狙い通りに仕上げる
同じ器具でも、数十センチ位置がずれるだけで、曲面の陰影は崩れてしまいます。
光が外壁のどこで一番強く当たり、どこで自然に消えていくかを意識して、現場で確認しながら調整します。
配線や器具の納まりも、外観の印象を邪魔しないように整えておくのが前提です。
「夜にかっこよく見える家」は、設計と施工が一緒に“見え方”を作り込んで初めて成立します。
曲面外壁は、夜の陰影で一気に魅力が立ち上がります。正面に窓を設けない潔さと、光のリズムでつくる“かっこよさ”。施主のイメージを、照明計画で最後まで仕上げた一例です。
外観を「夜までかっこよく」仕上げたい方は、公式LINEから「外観ライトアップ」と送ってください。敷地条件に合わせた考え方を、写真ベースでお伝えします。
床の間が映える照明の工夫
床の間は、和室の中でも心が落ち着く“見せ場”です。今回は、下がり壁に仕込んだテープライトと、狙って当てるスポットで整えた一例をご紹介します。夜に一灯だけ残したときの雰囲気も、ぜひ少し写真でお伝えします。
【床の間は「飾る前提」で考える】
この床の間は、横幅をゆったり取ったつくりです。
実際の使い方としては、右側に仏壇、左側は掛け軸や季節の飾りを想定しています。
床の間は「何を置くか」で形も照明も決まってくる場所ですね。
最初から用途が見えていると、納まり(部材の収まり方)もきれいに整います。
余白がある分、壁面の見え方や影の落ち方がとても素直に出ます。
だからこそ、照明は“明るさ”だけでなく“見せ方”が大切になります。
住まい手の暮らし方を聞きながら、舞台づくりを一緒に考える感覚です。
【間接照明+スポットで「面」と「主役」を両立】
下がり壁の裏側にテープライトを仕込み、床の間全体をふんわり照らしています。
テープライトは細い光源なので、器具が目立たず、壁の表情がきれいに出ます。
一方で、掛け軸や飾り物は、面が明るいだけでは主役になりにくいんですね。
そこで、もう一つスポットライトを用意して、狙った場所に光を落とせるようにしました。
飾ってあるのに光が当たらないと、どうしても“惜しい”印象になります。
スポットがあると、影が締まり、置物の立体感も出てきます。
「普段は間接、見せたい時はスポット」この切り替えが使いやすさにつながります。
【夜は“全部つけない”が心地いい】
床の間だけ照明をつけて過ごす場面は、確かに多くはないかもしれません。
でも、写真のように一部だけ点けてみると、光の効果がよく分かります。
夜は家中を明るくするより、必要なところを必要な分だけ照らす方が落ち着きます。
光が減ると、素材の質感や陰影が際立って、空間が静かに整って見えるんです。
床の間は、その“静けさ”を楽しむのに向いている場所だと思います。
住まいの夜時間が、少し豊かになるきっかけになれば嬉しいですね。
床の間は小さな舞台です。光を一工夫すると、住まいの夜がぐっと豊かになります。ぜひ次の打合せの参考になれば幸いです。福井で注文住宅や工務店のことなら(株)ライフ・コア デザインオフィスにお任せください。
・床の間や和室の照明で迷ったら、写真を添えて公式LINEからご相談ください。実例をもとに一緒に整理します。
・「間接照明とスポット、どっちが合う?」など小さな疑問も大歓迎です。公式LINEで気軽にメッセージください。









