越前焼を見ながら、少し心を整える時間
今日は午前中に、越前町にある「越前陶芸村」へ行ってきました。
ちょうど中にある「福井県陶芸館」が無料開放されていましたので、展示物をゆっくり見て回ることができました。
ありがたいことに、職員の方が少し説明についてくださり、ただ見るだけではわからない越前焼の歴史や流れについても、少し知ることができました。
展示は、越前焼の時代ごとの変化に合わせてブースが分けられていて、作り方や用途、表情が少しずつ変わっていく様子がわかるようになっていました。
また、近代になってから、それぞれバラバラに作られていた窯元のものをまとめて「越前焼」と呼ぶようになったというお話も聞きました。
普段、何気なく「越前焼」と言っていますが、その背景には長い歴史と、地域に根付いたものづくりの積み重ねがあるのだと感じました。
越前焼の良さは、やはり素朴で自然な風合いにあると思います。
派手な装飾があるわけではなく、土そのものの色や、焼き上がりによって生まれる表情が魅力です。
見ていると、不思議と気持ちが落ち着きます。
今回、陶芸館に行ってみようと思ったのも、少し仕事から離れて、気持ちを整えたいという思いがあったからでした。
住宅の仕事をしていると、素材や質感、納まり、見え方というものを常に考えています。
でも、こうした焼き物を見ていると、人の手で作られたものの持つ温かさや、自然に生まれる表情の良さを、改めて感じます。
写真の大きな壺は、高さが2m以上、重さは600kgもあるそうです。
実際には、今見えている台座の下まで高さがあるのですが、下の部分が割れているため、こうやって隠して展示してあるとのことでした。
これほど大きなものでも、厚みは25〜30mmほどしかないそうです。
その大きさにも驚きますが、表面の仕上がりがとても良く、土の質感や焼き上がりの表情が本当に見事でした。
展示されているものの中には、実際に触れてよいものもあります。こちらの大きな壺がそうですが。
見るだけでなく、手で触れることで、土の質感や厚み、表面の凹凸まで感じることができます。
こういう体験は、写真だけではなかなか伝わらないものですね。
越前陶芸村は、仕事の合間に少し気持ちを切り替えたい時にも、とても良い場所だと思います。
福井に住んでいながら、まだじっくり見たことがないという方もいらっしゃるかもしれません。
越前焼の素朴な美しさに触れながら、静かに心を落ち着ける時間。
ぜひ一度、見に行かれると良いと思いました。





