照明の話⑪ 吹抜けは壁を照らして魅せる
吹抜けは、昼間は高い窓から入る光や開放感が魅力ですが、夜になると照明の計画によって、また違った表情を見せてくれます。今回は、吹抜け全体をただ明るくするのではなく、壁や天井に光を当てながら、高さのある空間を活かす照明についてお話しします。
吹抜け全部を明るくする必要はない
吹抜けというと、天井が高い分、たくさん照明を付けないと暗いのではと思われるかもしれません。
でも、住宅の照明は空間全体を均一に明るくする必要はないと考えています。
例えば、吹抜けの壁に近い位置へダウンライトを配置して、壁面を明るく照らす。
目に入る大きな壁が明るくなることで、吹抜け全体としても明るさを感じやすくなります。
高い空間だからこそ、天井ではなく「大きな壁面をどう見せるか」が大切になります。
高さがあるからこそ、光の見せ方も広がる
吹抜けでは、壁際のダウンライトだけでなく、ブラケット照明やスポットライト、間接照明なども使うことがあります。
上方向に光を広げたり、逆に高い位置から下へ光を落としたり。
壁や梁、天井面に光が当たることで、昼間にはあまり意識しなかった高さや形が、夜になると浮かび上がってきます。
昼間の吹抜けが「自然光を楽しむ空間」だとすれば、夜は「光と陰影を楽しむ空間」に変わるように思います。
吹抜けの照明は、空間をどう見せたいかから
吹抜けの照明計画は、単純に「何灯あれば明るいか」だけでは決めにくいものです。
リビングからどの壁が目に入るのか。2階から見下ろしたときにどう見えるのか。梁や勾配天井を見せたいのか。
そうした視線を考えながら、光を置く場所を決めていきます。
吹抜けは高さがある分、照明計画も少し難しくなりますが、その分、夜にしか見られない表情をつくることができます。
設計する側としても、とてもやりがいを感じるところです。
■まとめ
吹抜けは、昼間の開放感だけでなく、夜の照明まで考えることで魅力が広がります。すべてを明るくするのではなく、壁や天井など見せたい場所に光を届ける。そんな照明計画で、夜ならではの吹抜けを楽しんでいただけたらと思います。
モデルルームでは、昼と夜で変わる空間の見え方も実際にご覧いただけます。照明計画を含めた家づくりのご相談は、公式LINEからお気軽にどうぞ。





