夜のモデルルーム“DUNE”にて
今日は、いつもであれば施工事例をひとつ取り上げて、ご紹介させていただく日なのですが、構造計算の仕事に思った以上に時間を取られてしまい、気が付けば一日が終わってしまいました。
構造計算は、完成した時には見えなくなってしまう部分ではありますが、家づくりにおいてはとても大切な仕事です。
間取りやデザインを成立させるためにも、その裏側でしっかりと構造の安全性を確認しておく必要があります。
ですので、今日は無理に施工事例を掘り下げるのではなく、夜のモデルルーム“DUNE”の写真を一枚ご紹介させていただきます。
夜の“DUNE”は、昼間とはまた違った表情を見せてくれます。
壁や天井に直接明るい照明を当てるのではなく、間接照明を中心に、やわらかく光が広がるように計画しています。
テレビボードの下から漏れる光や、天井際にまわる光が、空間全体を落ち着いた雰囲気にしてくれます。
照明というのは、ただ明るくするためだけのものではなく、暮らしの時間を整えるためのものでもあると思っています。
昼間のように活動的に過ごす時間もあれば、夜は少し照度を落として、気持ちをゆっくり休ませる時間も必要です。
特にリビングは、家族が集まる場所でありながら、一日の終わりにほっとする場所でもあります。
“DUNE”では、そんな夜の過ごし方も体感していただけるように、夜の見学もご案内させていただきます。
写真で見る雰囲気も良いのですが、実際にその場に立つと、光の広がり方や陰影、素材の見え方などがより自然に感じられると思います。
家の良さというのは、明るい時間だけではなく、夜になってからの居心地にも表れるものですね。
今日は構造計算に追われた一日でしたが、こうして夜のモデルルームの写真を見ると、家づくりは「見えない安心」と「見える心地よさ」の両方で成り立っているのだと、あらためて感じます。
構造のように見えなくなる部分も大切にしながら、日々の暮らしの中で感じる心地よさも、丁寧に設計していきたいと思います。
エコキュートの故障連絡から思うこと
金曜日は、「リフォーム・メンテナンス」をテーマにブログを書かせていただいています。
今日も、OBのお客様からエコキュートの不具合についてご連絡をいただきました。
今回は、エラーメッセージが表示されたわけではなく、室外機からの水漏れに気づかれたとのことでした。
同じような内容で、先日も別のお客様のお宅で交換作業をさせていただいたばかりです。
今回のお客様のお宅は、築13年ほどになります。
エコキュートも、毎日お湯をつくり続けてくれている大切な設備ですので、10年以上経ってくると、どうしても故障や不具合が出てくることがあります。
今回は、まだお湯がまったく使えない状態ではなかったようなので、その点は少し安心しました。
お湯というのは、普段は当たり前のように使っていますが、突然使えなくなると本当に困ります。
お風呂に入れない、洗い物ができない、冬場であればなおさら不便です。
こうした故障の連絡は、いつ発生するかわかりません。
突然お電話をいただくことになりますが、設備の故障は緊急性が高いことも多いため、当社としても、いったん進めている仕事を置いて対応させていただきます。
まずは状況を確認し、商品の確保、職人さんの手配、工事日程の調整を行います。
今は電話だけでなくLINEもありますので、出先の職人さんとも連絡が取りやすく、こういう時には本当に助かります。
ただ、段取りがついたからといって、こちらの気持ちがすぐに安心できるわけではありません。
工事が無事に終わり、お客様のお宅でいつも通りお湯が使えるようになるまでは、私の中にもずっと心配が残っている状態です。なので、職人や息子に任せている現場でも、お客様からも完了の報告が来ると嬉しいものです。
(こちらは、今年交換した他のお客様のエコキュートです)
家は、お引き渡しをして終わりではありません。
そこから何年、何十年と、お客様の暮らしを支えていくものです。
私にとっては、建てさせていただいたお客様の家が、今もちゃんと機能しているかどうかということが、いつも気になります。
少し大げさかもしれませんが、嫁がせた子どものことを思うような気持ちに近いと思っています。
新築の時だけでなく、暮らし始めてからのメンテナンスや設備の交換も、家づくりの大切な一部です。
特にエコキュートのような生活に直結する設備は、完全に壊れてからでは、お客様の生活に大きな支障が出てしまいます。
築10年を過ぎたあたりからは、エラー表示や水漏れ、異音など、いつもと違う様子がないかを少し気にかけていただけるとよいと思います。今回のお客様も良く見つけていただいたなと思います。
そして、気になることがあれば、早めにご相談いただければと思います。
大きなトラブルになる前に対応できることもありますし、交換が必要な場合でも、少しでもお客様のご不便が少なくなるように段取りをさせていただきます。
家を建てた後も、安心して暮らしていただけること。
それが、私たち工務店にとって、とても大切な仕事だと改めて感じた一日でした。
梅雨時期に想う、現場で大切にしていること。
木曜日は「現場で大切にしていること」をテーマに、日々の現場で考えていることを書かせていただいています。
今回は、梅雨時期の建て方工事についてです。
雨は梅雨に限ったことではありませんが、日本海側の福井は、やはり雨の多い地域です。
家づくりの工事を進めていく中で、私が一番気にしているのが、建て方を行う時期の天気です。
当社の場合、建て方までにまず土台伏せで1日。
次に床パネルを納めて、気密テープを張り、床合板を敷き込み、しっかり養生するのに1日。
そして建て方当日の1日。
この3日間を、できるだけ雨に当てずに確保しなければなりません。
私は現場に対して、
「雨に濡らさない現場」
ということを、自分たちへのひとつの約束のように考えています。
写真の現場は、2024年7月、まさに梅雨の最中に建て方を行ったお宅です。
当初の予定日は雨の予報だったため、建て方を4日ほど延期しました。
もちろん、延期すれば大工さん、レッカー、資材搬入など、いろいろな段取りを組み直さなければなりません。できれば遅らせたくないのが本音です。
それでも、お客様の大切な家をつくる以上、雨に濡らしてまで無理に進めるべきではないと考えています。
建て方当日も、梅雨空の中での作業でした。
いつ雨が降ってもブルーシートを掛けられるように準備をしながら進めましたが、なんとか屋根のルーフィングまで敷き終えたところで雨になりました。
外まわりにもブルーシートを当て、ルーフィングが張れた時に、ようやく「これで大丈夫」と胸をなでおろしたことを覚えています。
一般的には、雨でも建て方を延期しない会社も多いと思います。
延期すると、現場の予定だけでなく、職人さんや業者さんの段取りにも大きく影響するからです。
しかし、雨に濡れることで、木材や合板、構造材の隙間など、本来濡らしたくない部分に水が入り込んでしまうことがあります。
特に合板は、水を吸うと膨張しやすく、品質にも影響を与える可能性があります。
また、建物だけでなく、職人さんの安全面でも雨は大きなリスクになります。
合羽を着ての作業は動きにくくなりますし、足元も滑りやすくなります。高所で作業する建て方では、なおさら慎重に考えなければなりません。
家づくりは、完成してしまえば見えなくなる部分がたくさんあります。
だからこそ、工事中の一つひとつの判断が大切になります。
雨に濡らさない。
無理をしない。
安全に、丁寧に進める。
当たり前のようでいて、実際には段取りも手間もかかることです。
それでも、お客様の大切な家を長く安心して住んでいただけるものにするために、これからも「雨に濡らさない現場づくり」を大切にしていきたいと思います。






