エコキュートの故障連絡から思うこと
金曜日は、「リフォーム・メンテナンス」をテーマにブログを書かせていただいています。
今日も、OBのお客様からエコキュートの不具合についてご連絡をいただきました。
今回は、エラーメッセージが表示されたわけではなく、室外機からの水漏れに気づかれたとのことでした。
同じような内容で、先日も別のお客様のお宅で交換作業をさせていただいたばかりです。
今回のお客様のお宅は、築13年ほどになります。
エコキュートも、毎日お湯をつくり続けてくれている大切な設備ですので、10年以上経ってくると、どうしても故障や不具合が出てくることがあります。
今回は、まだお湯がまったく使えない状態ではなかったようなので、その点は少し安心しました。
お湯というのは、普段は当たり前のように使っていますが、突然使えなくなると本当に困ります。
お風呂に入れない、洗い物ができない、冬場であればなおさら不便です。
こうした故障の連絡は、いつ発生するかわかりません。
突然お電話をいただくことになりますが、設備の故障は緊急性が高いことも多いため、当社としても、いったん進めている仕事を置いて対応させていただきます。
まずは状況を確認し、商品の確保、職人さんの手配、工事日程の調整を行います。
今は電話だけでなくLINEもありますので、出先の職人さんとも連絡が取りやすく、こういう時には本当に助かります。
ただ、段取りがついたからといって、こちらの気持ちがすぐに安心できるわけではありません。
工事が無事に終わり、お客様のお宅でいつも通りお湯が使えるようになるまでは、私の中にもずっと心配が残っている状態です。なので、職人や息子に任せている現場でも、お客様からも完了の報告が来ると嬉しいものです。
(こちらは、今年交換した他のお客様のエコキュートです)
家は、お引き渡しをして終わりではありません。
そこから何年、何十年と、お客様の暮らしを支えていくものです。
私にとっては、建てさせていただいたお客様の家が、今もちゃんと機能しているかどうかということが、いつも気になります。
少し大げさかもしれませんが、嫁がせた子どものことを思うような気持ちに近いと思っています。
新築の時だけでなく、暮らし始めてからのメンテナンスや設備の交換も、家づくりの大切な一部です。
特にエコキュートのような生活に直結する設備は、完全に壊れてからでは、お客様の生活に大きな支障が出てしまいます。
築10年を過ぎたあたりからは、エラー表示や水漏れ、異音など、いつもと違う様子がないかを少し気にかけていただけるとよいと思います。今回のお客様も良く見つけていただいたなと思います。
そして、気になることがあれば、早めにご相談いただければと思います。
大きなトラブルになる前に対応できることもありますし、交換が必要な場合でも、少しでもお客様のご不便が少なくなるように段取りをさせていただきます。
家を建てた後も、安心して暮らしていただけること。
それが、私たち工務店にとって、とても大切な仕事だと改めて感じた一日でした。
梅雨時期に想う、現場で大切にしていること。
木曜日は「現場で大切にしていること」をテーマに、日々の現場で考えていることを書かせていただいています。
今回は、梅雨時期の建て方工事についてです。
雨は梅雨に限ったことではありませんが、日本海側の福井は、やはり雨の多い地域です。
家づくりの工事を進めていく中で、私が一番気にしているのが、建て方を行う時期の天気です。
当社の場合、建て方までにまず土台伏せで1日。
次に床パネルを納めて、気密テープを張り、床合板を敷き込み、しっかり養生するのに1日。
そして建て方当日の1日。
この3日間を、できるだけ雨に当てずに確保しなければなりません。
私は現場に対して、
「雨に濡らさない現場」
ということを、自分たちへのひとつの約束のように考えています。
写真の現場は、2024年7月、まさに梅雨の最中に建て方を行ったお宅です。
当初の予定日は雨の予報だったため、建て方を4日ほど延期しました。
もちろん、延期すれば大工さん、レッカー、資材搬入など、いろいろな段取りを組み直さなければなりません。できれば遅らせたくないのが本音です。
それでも、お客様の大切な家をつくる以上、雨に濡らしてまで無理に進めるべきではないと考えています。
建て方当日も、梅雨空の中での作業でした。
いつ雨が降ってもブルーシートを掛けられるように準備をしながら進めましたが、なんとか屋根のルーフィングまで敷き終えたところで雨になりました。
外まわりにもブルーシートを当て、ルーフィングが張れた時に、ようやく「これで大丈夫」と胸をなでおろしたことを覚えています。
一般的には、雨でも建て方を延期しない会社も多いと思います。
延期すると、現場の予定だけでなく、職人さんや業者さんの段取りにも大きく影響するからです。
しかし、雨に濡れることで、木材や合板、構造材の隙間など、本来濡らしたくない部分に水が入り込んでしまうことがあります。
特に合板は、水を吸うと膨張しやすく、品質にも影響を与える可能性があります。
また、建物だけでなく、職人さんの安全面でも雨は大きなリスクになります。
合羽を着ての作業は動きにくくなりますし、足元も滑りやすくなります。高所で作業する建て方では、なおさら慎重に考えなければなりません。
家づくりは、完成してしまえば見えなくなる部分がたくさんあります。
だからこそ、工事中の一つひとつの判断が大切になります。
雨に濡らさない。
無理をしない。
安全に、丁寧に進める。
当たり前のようでいて、実際には段取りも手間もかかることです。
それでも、お客様の大切な家を長く安心して住んでいただけるものにするために、これからも「雨に濡らさない現場づくり」を大切にしていきたいと思います。
子供が10代になったころに、暮らしはもう一度変わる
今日は、子育て世代の家づくりについて、少し先の暮らしを考えてみたいと思います。
家づくりを考える時、多くの方がまず想像されるのは、子供が小さい時期の暮らしではないでしょうか。
玄関から帰ってきて、手洗いをして、ランドリールームがあって、ファミリークローゼットがあって、家族みんなの動きがスムーズにつながる。
もちろん、こうした間取りはとても大切ですし、子育て中のご家族にとっては大きな助けになります。
ただ、家族の暮らしはずっと同じではありません。
子供が小学生から中学生、高校生へと成長していくと、家の中での過ごし方も少しずつ変わっていきます。
塾や部活で帰宅が遅くなったり、夜遅くまで勉強したり、親とは違う時間帯で生活することも増えてきます。
小さい頃は、リビングに集まって過ごすことが自然だったとしても、10代になると自分の部屋で過ごす時間も長くなります。
そうなると、家の中で少し困ることが出てきます。
たとえば、夜遅くに子供が飲み物を取りに1階のキッチンまで降りてくる。
ちょっとした夜食を食べるために、リビングやキッチンを使う。
その物音や照明の明かりで、先に休んでいた親が目を覚ましてしまう。
逆に、朝早く起きる親の生活音が、夜遅くまで起きていた子供に響いてしまう。
こうしたことは、間取りが悪いというよりも、家族の生活リズムが変わってきた証拠なのだと思います。
そこで、ひとつ簡単にできる対策として考えられるのが、2階に小さな生活拠点をつくることです。
大がかりなリフォームではなく、2階のホールや廊下の一角に、小さな冷蔵庫を置いておく。ファミリークローゼットの中でもいいかと思います。
飲み物やゼリー、ちょっとした軽食などを置いておけば、子供が夜にわざわざ1階まで降りてくる回数を減らすことができます。
あわせて、ゴミ箱も近くに置いておくと、ペットボトルやお菓子の袋が子供部屋にたまることも防ぎやすくなります。
このお宅だと、2階廊下の片隅が使えそうです。
ただし、注意点もあります。
ミニ冷蔵庫を置くにはコンセントが必要ですし、電気ケトルなど消費電力の大きなものを使う場合は、タコ足配線にならないように気を付けなければいけません。
また、冷蔵庫を床に直接置くと、重みで床がへこんだり、結露や水滴でフローリングにシミができたりすることもあります。
下にマットを敷くなど、ちょっとした配慮も大切です。
家は、建てた時が完成ではありません。
子供が小さい時期に合っていた暮らし方も、10年経てば少し合わなくなることがあります。
でも、それは失敗ではなく、家族が成長しているということだと思います。
リビング階段や吹き抜けのように、家族の気配を感じられる間取りも、とても良い設計です。
ただ、子供が10代になるころからの約10年間だけは、親と子供の生活時間が少しズレる時期でもあります。
その時に、間取りを大きく変えるのではなく、家具や家電、コンセントの増設などで、今の暮らしに合わせて少しずつチューニングしていく。
そんな考え方も、長く快適に住むためには大切ではないかと思います。
昔建てていただいたお客様でも、「最近、子供の帰宅時間が遅くなってきた」「2階で過ごす時間が増えてきた」「夜の生活音が少し気になる」ということがありましたら、こうした小さな工夫から考えてみるのも良いかもしれません。
家族の成長に合わせて、住まいも少しずつ育てていく。
そんな視点で、これからの家づくりや暮らしの見直しを考えていただけたらと思います。






