家とともに育つ木
日曜日は「社長の日常・考え方」をテーマにブログを書かせていただきます。
今日は、昨日OB様のお宅にお伺いした時の写真をご紹介したいと思います。
お伺いしたのは、間接照明のメンテナンスのためでした。こちらのお宅は、約10年前に竣工させていただいた建物になります。
まず、竣工当時の外観写真を見ると、建物の手前にはシンボルツリーを植えたばかりの様子が写っています。まだ幹も細く、建物の外観を引き立てるための植栽という印象でした。
また、写真の左側には、もともと敷地にあった木も写っています。少しわかりにくいのですが、こちらも当時は今ほど大きな存在感はありませんでした。
それから約10年。
今回お伺いして、改めて写真を撮らせていただくと、その木々が本当に大きく育っていました。
シンボルツリーのシマトネリコは、お客様がきちんと剪定されていて、建物の外観に馴染みながら、きれいに整えられていました。
一方で、左側にある木はキンモクセイでしょうか。こちらはかなり大きく育っていて、お客様も「少し大きくなりすぎたかな」とおっしゃっていました。
木というのは、10年という時間の中で、これほど成長するものなんだなと、竣工当時の写真と見比べて改めて実感いたしました。
家は、完成した時がいちばん新しい状態です。
そこから年月とともに、少しずつ暮らしの跡が重なっていきます。外壁や設備はメンテナンスをしながら保っていくものですが、庭木は逆に、年月とともに大きくなり、家の風景の一部になっていきます。
もちろん、木を植えることには手入れも必要です。
虫が苦手なので木は植えたくないという方もいらっしゃいますし、落ち葉や剪定の手間を考えると、植栽はできるだけ少なくしたいという考え方もあると思います。
それでも、なにか1本でも、家とともに育っていく木があるというのは、やはりいいものだなと思いました。
植えた時には小さかった木が、10年後には家の外観に影を落とし、季節を感じさせ、住み続けてきた時間を感じさせてくれる。
それは、建物だけではつくれない風景だと思います。
家づくりというのは、完成した時点で終わりではなく、そこからの暮らしの中で少しずつ育っていくものです。
庭木もまた、その暮らしの時間を映してくれる存在なのかもしれません。
昨日はメンテナンスでのお伺いでしたが、こうして10年後の姿を見せていただけることは、作り手としてもとても嬉しい時間でした。
【Q&A】
Q:設計でシンボルツリーのご提案もしてもらえますか?
A:もちろん、させていただきます。お客様のお好みや、お世話の内容についてもアドバイスしながらご提案させていただきます。




