エアコンは壊れる前の交換が安心です

今日は、エアコンの納期についてお話ししたいと思います。

先日、お客様からエアコンの追加工事をご依頼いただき、問屋さんに商品の納期を確認しておりました。

ところが、1週間たっても回答がなく、機種にはこだわらないので、納期の分かる商品を探してほしいとお願いしました。それからさらに1週間ほどかかり、ようやく別の機種で納期の見通しが立ったところです。

これまでであれば、エアコンは比較的すぐに手配できる設備という感覚がありましたが、現在は半導体や樹脂部材などの不足、世界情勢による物流への影響など、いくつもの要因が重なり、メーカーや機種によっては納期が読みにくくなっているようです。

今年、夏本番を迎える前の早い段階で、古くなったエアコンの交換を決断されたお客様もいらっしゃいました。

そのときは、まだ動いているエアコンを交換することに、少し迷いもあったかもしれません。しかし、これだけ暑い時期に故障してから商品を探すことを考えると、結果的には賢明なご判断だったと思います。

エアコンは、動いているうちは交換を考えにくいものです。しかし、一般的に製品には「設計上の標準使用期間」が表示されており、10年を超えてきたあたりからは、いつ故障してもおかしくないという心づもりをしておいたほうがよいでしょう。

そう考えると、エアコンも必要以上に多機能で高価なものを選ばなくてもよいのではないかと思います。

もちろん、省エネ性能や除湿能力など、暮らし方に必要な機能は選ばなければなりません。ただ、いずれ交換する設備であることを考えれば、使わない機能を数多く搭載した機種よりも、基本性能がしっかりした手頃な機種を選ぶことも、一つの合理的な考え方です。

一方で、家庭用エアコンは2027年度以降、新しい省エネ目標基準への対応が進められます。いわゆる「エアコン2027年問題」と呼ばれているもので、今後はメーカーの商品構成が省エネ性能の高い機種へ移り、これまでのような廉価モデルが減ったり、商品価格が上がったりする可能性があります。

購入時の負担が増えることは気になりますが、省エネ性能が向上すれば、使用する電力量を抑え、長期的には光熱費の削減につながるという見方もできます。資源エネルギー庁も、近年の省エネ型エアコンは10年前の製品と比べ、消費電力を抑えられると紹介しています。

これからは、購入時の価格だけでなく、使用期間中の電気代や、将来の交換費用まで含めて考える必要がありそうです。

エアコンに限らず、給湯器や換気設備、水まわり機器など、住宅設備には必ず寿命がやってきます。

だからこそ、家を建てるときには、将来の交換や修理がしやすい配管・配線・設置方法にしておくこと。そして設備を選ぶ際には、必要な機能を見極め、過剰に高価な製品を選ばないことも大切です。

壊れてから慌てるのではなく、10年を一つの目安として、少し早めに次の交換を考えておく。

それも、長く安心して暮らすための、賢い住まい方だと思います。

エアコンの故障から考える、住まいの性能と備え

今日は午前中、マルチエアコンが故障したという、三国のお客様宅へ伺ってきました。

築25年ほどになる「FPの家」で、2台の室内機を1台の室外機につないだマルチエアコンを使い、総2階のお住まいを全館空調されているお宅です。

今回は、2階の室内機が動かなくなったとのことでした。

この暑さですから、さぞ大変な状態ではないかと心配しながら伺ったのですが、1階のエアコンで冷やした空気を、シーリングファンや扇風機を使って2階へ送っていらっしゃいました。シーリングファンの風向きを上向きにするなど、空気が家全体を循環するように工夫されており、思っていた以上に室内は涼しく、まずはホッといたしました。

幸い、故障したのは室内機側で、もう一方のエアコンは動かすことができています。

そして、動いている室内機を確認して驚いたのが、能力としては6畳用のエアコンだったことです。その1台を中心に、総2階のお住まい全体を冷やしているわけですから、築年数を重ねても「FPの家」の断熱・気密性能は、しっかりと保たれているのだとあらためて感じました。

6畳用エアコン-マルチ用

今回は、既存のマルチエアコンとは別に、単体のエアコンを新設したいというご相談です。電気屋さんにも現場へ来てもらい、専用電源を確保できるか確認しました。

調べたところ、ユニットバスの点検口を利用し、分電盤から予備の配線を使って、エアコン専用コンセントを増設できそうです。大がかりに壁や天井を壊さず施工できる見通しが立ち、こちらも安心しました。

エアコンは設備機器ですから、どれだけ大切に使っていても、いつかは故障や交換の時期がやってきます。特に真夏に空調がすべて止まってしまうと、快適性の問題だけでなく、健康面でも危険があります。

エアコン1台で家全体を空調する考え方もありますが、故障時のことまで考えると、2台に分けておくことには大きな意味があります。今回のように、どちらか1台が動いていれば、扇風機やシーリングファンを併用しながら、修理や交換までの期間をしのぐことができます。

住宅性能を高めることはもちろん大切です。しかし、それと同時に、設備が故障したときにどう対応できるか、将来どのように交換するかまで考えておく必要があります。

家を建てたときだけでなく、その後も安心してメンテナンスを続けられること。

長く住み続ける家だからこそ、将来の故障や更新まで想定した家づくりが大切だと思います。

メンテナンスできるように施工しておくこと

昨日は、室内で汚水のような臭いがするというご相談を受け、お客様宅へ伺ってきました。

こちらは、私が以前勤めていた会社で建てられた「FPの家」です。私が直接担当したお客様ではありませんが、これまでも時々、リフォームやメンテナンスのお手伝いをさせていただいています。

今回は、キッチン付近から臭いがすることと、キッチン水栓から水漏れがあるというご相談でした。

お客様も臭いの発生場所はキッチンの辺りだと分かっておられましたので、まずはシンク下の配管を確認しました。しかし、通常であれば持ち上げて外せるはずの配管カバーが、床固定用のツバ付き金物によって動かせない状態になっていました。

これでは、配管の状態を確認することもできません。

仕方がないため、お客様にご説明したうえで配管カバーの一部をカットし、中を確認することにしました。

配管カバーが外せない施工

すると、予想していたとおり、排水管と床下の配管との接続部分にある「防臭キャップ」が外れていました。排水管の周囲に隙間ができると、そこから下水管内の臭いが室内へ上がってきてしまいます。

防臭キャップを正しい位置に差し込み直し、さらにお客様がお持ちだった、エアコン配管の穴塞ぎなどに使う粘土状の材料で周囲を補強しました。これで臭いの問題は、すぐに解決しました。

防臭キャップ+エアコン配管粘土詰め

気密テープで完全に塞ぐ方法もありますが、排水管は将来、点検や交換が必要になる可能性があります。そのため、臭いや空気が漏れないことはもちろん、必要なときには外せる納まりにしておくことも大切です。

キッチン水栓の水漏れについては、接続部分のパッキンを交換し、締め直して対応しました。

今回の不具合自体は、配管カバーが簡単に外せる状態であれば、お客様ご自身でも確認できたかもしれない内容です。問題は、不具合が起きたこと以上に、点検や修理がしにくい施工になっていたことだと思います。

家は、完成したときが終わりではありません。

長く暮らしていく間には、設備の不具合や部品交換、機器そのものの入れ替えも必ず出てきます。だからこそ、施工するときには、ただ納まればいいのではなく、将来のことも考えておかなければなりません。

「後からどうするか、どうできるか」を考えて仕事をすること。

今回のメンテナンスを通して、あらためて大切にしたいと思いました。

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株式会社ライフ・コア デザインオフィス
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